紙箱について

紙箱について

紙箱に用いられる材料の品質が向上したことや、デザイン性に優れたものが多数製造されるようになったことによって、多くの分野で使われるようになってきました。今までは金属やプラスティックなどで作られた箱が使われていた用途でも、紙箱が使われることが多くなっています。水分が少なくあまり暖かい食品でなければ紙箱で長期間保存をすることもできますし、熱いものや冷たいものであっても短時間だけで包装することもできるなど、食品に関するものを包装するために紙箱を使用することが増えて来ています。また、紙箱は軽量で表面に表示なども書きやすいことから、書類や書籍などを長期間保管するためにも紙箱が使用されます。紙箱を置く場所も人目に付かない倉庫や物置だけではなく、オフィスやリビングに色彩の鮮やかな紙箱を使って整理整頓している企業や一般家庭も多くなりました。

そして、このような多くの分野で紙箱を有効に活用するには、紙箱の種類と内容を良く理解した上で、適切な紙箱を使うことが大切です。紙箱は使用する材料や形状によって分類することができます。紙箱の材料には安価で加工も容易なコートボールが使われることが多いのですが、箱の見た目を気にしない場合はより安価に製造できるチップボールが用いられたり、複数の板紙を貼り合わせて使用することもあります。さらに、紙に特殊な加工を行って水をはじくようにしたり、光沢を出すなどの処理も行われています。

紙箱の構造に関しては、箱の底が品物の重さで締め付けられる地獄底・2箇所のフタが差し込み式になっていて開け閉めしやすいキャラメル箱・デザイン性に優れていてギフトに用いるのが最適なピロケース・地獄底と似た構造で畳んだものを起こすだけで箱が完成するワンタッチ底などが代表的な紙箱です。箱の材料と構造に適切なものを選べば品物をキズ付けたりせずに済みますし、紙に中の品物に相応しい印刷を施せば十分に人目を引いて宣伝効果も期待することができます。